ピアノトリオ2010/11/26 15:50

久しぶりにピアノトリオライブをやりました。
ピアノという楽器は一人でリズム、ハーモニー、メロディーを出すことができるのではあるけれど、
ソロでそれをすべて表現するのはやはり至難の業です。
どうしてももう一本手がほしくなったり、技術的な未熟さなども感じてしまいます。

リズムとハーモニーの要になる低音部を受け持つ形になるベースとドラムを加えたピアノトリオという楽器編成は、ジャズに於いてある意味で完成されたスタイルであることを再認識致しました。
低音とリズムを安心して任せられるベーシストとドラマーの存在がとても頼もしく、大変気持ちよく演奏できました。加瀬さん市原さんどうもありがとう。

これからときどきトリオでもやっていこうと思います。
数をこなすと、ユニットとしてもっと面白くなってくると思います。
来年からの楽しみが一つ増えました。

CM2010/10/05 23:49

もう放映されたので解禁と考え、告白いたします。

アジエンスというシャンプーの新しいCMが10月から流れているようです。
スケート界のプリンセス浅田真央さんのCM.

最初にピアノを弾いている手が映ります。
その後スケートをする真央ちゃん。
華麗に可憐に滑っております。
最後に背後にシルエット越しに変なオヤジがアップライトピアノを弾いている姿が映ります。

はい、あのへんなオヤジは私であります。
テレビの仕事は多々やっておりましたが、またCMの音楽録音などは死ぬほどやりましたが、
映像が映ったのは今回が初めて。
まあ、顔がアップにならなかったのが幸いですが。

まあこんなことはもう2度とないでしょうから、記念に録画でもしておこうかな。
でもいつどこで放映されるかわからないから、録画するのも一苦労ではあります。

再会セッションを終えて2010/07/27 15:03

学生時代の仲間との復活セッションで、当時よくやっていた曲や、やりたくてもできなかった曲などを演奏してきました。
さすがにみなさんその後35年以上プロで飯を食ってきただけのことはあり、素晴らしかった。
本多氏はサックスだけでなくハンコックもどきのピアノも披露してくれました。
初めて一緒にやったヴァイオリンの斉藤氏もとても素晴らしかった。
これに味をしめて、またやろうということになりました。

しかし、久しぶりに演奏して感じたのはみなさん本質的には当時と変わっていないということです。
おそらく自分もそうなのでしょう。

年月を経てもちろん知識も増え、技術も向上しているけれど、
本来持っていた本性のようなものは、当時と変わっていないと感じました。
逆にいえば、そういう本性がまず発露してしまうのがジャズという音楽なのかもしれません。
ジャズは人間性が露骨に出る音楽ですからね。
それぞれが本質そのままで上手になっていたというのが、素朴な感想です。

サハラ2010/06/22 22:18

来月大学時代のジャズ仲間とライブをやるに当たって、マッコイタイナーのサハラを久しぶりに聴いた。
当時毎日のように演奏していた曲であるが、今オリジナルを改めて聴いて、当時の勢いを思い出し懐かしい思いである。
ただ、今思えばまだまだ未熟だった20歳前後の若造でも何とか格好がつく演奏が出来ていたという意味では、
それほど高度な音楽性があったのではなかったとも思える。

当時はしかしこのマッコイタイナーグループは大人気で、特にドラムのアル・ムザーンはそのシンバルセッティングの特異性からも多くの模倣者を出した記憶がある。

改めて聞きなおしてみての感想は、このグループの面白さはとにかくスピード感にあるということ。
当時はあまり気づかなかったが山下洋輔さんの世界に結構近い。
繊細というよりパワフルな音圧のスピード感に酔ったような気分にさせられる。
聴いていてもそうなるけど、実際演奏するとよりその陶酔感に浸れるという、麻薬のような音楽であったということか。

未だにこういう演奏をしようとしている人々がプロアマ問わず存在する理由がよくわかった気がする。
来月のライブ、私はきっと陶酔して当時のように弾きまくるのではないかとちょっと危惧している。

新しい鍵盤ハーモニカ2010/04/15 07:51

ピアノという楽器は大きいので弾きながら動いたり、前へ出て行ったりということが出来ません。
それから、他のフロント楽器と競演するときはどうしても伴奏をしているイメージになる。
それ自体は私は嫌いでないので、というかむしろ好きなのですが、たまには自分がフロントでバックを従えて自由に演奏する気分を味わいたいとは思います。

その思いから一般的にはピアニカといわれている鍵盤ハーモニカに一時嵌りました。
ヤマハのピアニカ、鈴木のメロディオン、全音ピアニーなど、いろいろ渡り歩いたものでした。
ホーナーのメロディカというのも吹いてみたことがありますが、これはリードが複数でアコーディオンそっくりの音が出ます。
でも、私はハーモニカの音でトゥーツもどきがやりたかったのでこれはパス。
値段も高かったし。

音色は各社それぞれ個性がありますが、個人的には吹きやすさや音色から全音の楽器を良く使うようになりました。
ただ、ライブでやるときの決定的ハンデは、音量の小ささです。
あと、見た目のチープさかな。
それから音域がいまいち狭いトイウコト。
もうあと5音ほど上まで出たら、とはよく思っていたのです。

音量に関してはマイクで拾うというのが一般的ですが、なかなかうまくいかない。
本体にマイクを貼り付けたりもしましたが、そうすると鍵盤を弾くときのカタカタいう音も増幅してしまい、全く駄目でした。
手にマイクを縛り付けて弾いたりもしたけど、どうもいまいち。

そんなこんなで最近は熱も冷めていたのですが、
昨日うわさで聞いていた最近出た44鍵のハモンド44ハイパーというのを買ってしまった。
これは今まで最高でも37鍵だった楽器の限界を超えて、44鍵あります。
おかげでかなり表現の幅が広がります。
それからマイクが内蔵されていて、ジャックを挿せばアンプで鳴らせる。
また、このハイパーってのは筐体の後ろ側が金属なので、かなりハーモニカっぽい音なのです。

というわけで、念願のトゥーツもどきがよりリアルに出来るようになった気がします。
とりあえずどこかのライブへ押しかけていって、吹いてみようかな?